がんとベータグルカン、その効果と効能を科学する

食品からベータグルカンを摂取する目的とその意義とは?

ベータグルカンが免疫力を活性化する仕組みとは?

ベータグルカンの本質/作用とその問題点とは?

ベータグルカンと肝炎・肝臓がん

肝炎、肝硬変は肝臓内にウィルスが侵入することで発病する。肝臓内に侵入した肝炎ウィルスが増殖することで肝炎が悪化して肝硬変となり、さらに悪化すると肝臓がんとなる。

ベータグルカンは免疫細胞を活性化することで肝炎ウィルスを抑制、撃退する機能があるとされている。もともと人間が持ち合わせている免疫機能だけでは肝炎ウィルスを駆除できない、もしくは免疫力が機能不全で肝炎ウィルスの駆除が追いついていない場合には、ベータグルカンによる免疫強化は有効と言える。

ただし、ベータグルカンだけで肝炎を治療できるとの過信は禁物だ。治療補助と考えるのが妥当だろう。ベータグルカンを肝炎治療に利用した場合には、2次的な効果として血液の浄化が期待できる。脂質の吸収を抑制することで血液中のコレステロール値を下げ、肝臓の負担を低減することは、肝臓疾患の治療を側面的に支援していることに同義だ。

C型肝炎の治療が公費補助の対象となったことで、肝炎のインターフェロン治療を受ける肝炎患者が激増した。C型肝炎の治療に用いられるインターフェロンは、その有効性は約50%程度だが、めまいや倦怠感、食欲不振などの副作用はほぼ100%の患者に出現する。ベータグルカンの摂取は抗がん剤の副作用と同様に、インターフェロンの副作用も抑制することが報告されている。

肝炎は放置することで肝臓がんとなる危険な疾患である。肝炎の診断を受けたなら早々に治療することが望ましく、その際には治療薬との相互干渉も無く、治療を側面支援する機能があるベータグルカンを補助的に用いることは有効な自衛手段と言えよう。

ただし、質の悪いキノコ健康食品によるベータグルカン摂取は肝炎を抑えるどころか、不純物に含まれる重金属等の影響で逆に肝臓に不要な負担を課すことになりかねないので注意が必要だ。肝炎の治療に並行してベータグルカンを採るなら、高純度のベータグルカンに絞ってサプリメントを探すことだ。

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