がんとベータグルカン、その効果と効能を科学する

食品からベータグルカンを摂取する目的とその意義とは?

ベータグルカンが免疫力を活性化する仕組みとは?

ベータグルカンの本質/作用とその問題点とは?

ベータグルカンの選び方

ベータグルカンという成分が有名になり、ベータグルカンがんを治す、糖尿を治す、高血圧を抑制するといた効果効能が広く知れ渡ることは良い傾向であろう。 問題は、それによって台頭するベータグルカン万能論とベータグルカン情報を曲解して利益を目指す業者の存在である。

現実性の乏しい90%以上の高純度を宣伝するベータグルカン健康食品などもその範疇と言える。

高額販売

ベータグルカンを含んでいる健康食品は総じて価格が高い。これは原料そのものが高価な場合もあるだろうが、不必要に利潤が付加されていると推察される高額品が溢れている。困ったことに質の悪い高額商品ほどに、宣伝広告品が潤沢で、また遵法精神が低いことである。 「がんが治る」「がんが治った」と体験談、使用記、感想を掲載することで、がん患者の危機感を煽る宣伝はキノコ健康食品に顕著でもはや古典的とも言えるが、被害はまだまだ後を絶たない。業者の手口はますます巧妙化しており、体験談を手始めとして、広告会社を通じた口コミ投稿によるマーケティングにまで及んでいる。要するに広告費を払うことで、体験談や口コミの投稿を依頼しているのだ。 例えどのような方法では、「がんが治る」、「がんが治った」と明記されている商品は、悪質な香りを感じ取るべきであろう。

過剰摂取

これも悪質業者に共通する傾向であるが、多く摂った方がより効果が高いと煽ることはよくある。酷い場合には摂らないと死ぬ! とまで断言することで大量購入を強引に勧める販売店があると聞く。非常に危険な販売手法だが、非常時に冷静な判断力を失っているがん患者にとっては、救いの手と勘違いする可能性を非難することは難しいだろう。希少例であろうが、確かに大量摂取の継続でがん患者が救われた事例もゼロではない。しかし、必要以上に事例が拡大解釈されて美化され、都合のいいように販売促進用の体験談どころか模範的用例として扱われているのが問題なのだ。救われる可能性がゼロではないが、過剰摂取は体調不良を誘引する可能性が危惧される悪癖と談じるべきだろう。

確実に言えることは、ベータグルカンだけでなく、いかなる健康食品であろうと、満腹まで食べるのは食べ過ぎである という至極当たり前の常識。むやみに大量購入を勧めるような販売店や企業は、その商品自体も怪しいと考えるべきである。

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