がんとベータグルカン、その効果と効能を科学する

食品からベータグルカンを摂取する目的とその意義とは?

ベータグルカンが免疫力を活性化する仕組みとは?

ベータグルカンの本質/作用とその問題点とは?

ベータグルカンを食品から摂る

ベータグルカンを食品として食べるだけならば、非常に簡単である。一般の食料品店やスーパーで販売されているシイタケやマイタケにもベータグルカンは含まれている。しかもキノコを食することは食味の点でも非常に美味であることには誰しも異論の無いところだろう。「健康な人間が普段の食事に気を配る」レベルであれば、メニューや食材選択の際にキノコを取り入れることは、長い年月の基礎栄養として非常に有効であろう。

しかし、がんや糖尿病、高血圧等の差し迫った疾患に対する場合は別である。 早急にベータグルカンの効果や効能を得ることを目的にするならば、キノコを食することでは効率が悪過ぎるのだ。キノコを食するのでは、そもそも含まれているベータグルカンが少ない上に、ベータグルカンの採用にとっては不純物となるタンパク質や脂質が多く含まれているからだ。

タンパク質などの不純物に覆われた状態でのベータグルカンが小腸へ辿り着き免疫細胞に触れたとしても、免疫細胞は表面のタンパク質としてしか認識しない。つまり、ベータグルカンは小腸を素通りすることとなってしまう。これでは、多少のキノコを食べたところで、ベータグルカン分子が小腸の免疫細胞に摂取できるチャンスは殆ど無い、つまりベータグルカンの効果は殆ど期待できないことになる。もしくは期待する効果を得たい場合には常軌を逸した量のキノコを食する必要がある。しかし、かような過剰摂取は基本的な食生活のバランスを崩すこととなり、基礎的な栄養素の不足から基礎体力の低下を招く可能性が極めて高い。一種類の食材や健康食品に傾注するリスクはここにある。

重篤な病気、がんであろうと、高血圧であろうと、健康食品やサプリメントはその本来の役割つまり「栄養補助」が目的である。決して、主役にするべきではないし、主役=主食とするほどの量は摂るべきではないだろう。

食事においては、炭水化物はもちろんタンパク質や脂質をバランスよく、なるべく多く摂取する。その上で「栄養補助」として食事からはでは不足する、もしくは得られない栄養素を健康食品、サプリメントから摂取する。極めて当たり前のことが、当たり前でなく実践されているケースの多いこと! これには過剰摂取を勧誘する悪質な販売店の責任も大きいものの冷静な自制心が問われてもいる。

通常食をシッカリ食することで基礎体力を、健康食品で基礎体力を補う体内機能向上を狙うのが基本的な健康食品の利用法であることは間違いない。

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