がんとベータグルカン、その効果と効能を科学する

食品からベータグルカンを摂取する目的とその意義とは?

ベータグルカンが免疫力を活性化する仕組みとは?

ベータグルカンの本質/作用とその問題点とは?

ベータグルカンとは?

ベータグルカン(βグルカン)の健康食品が「がんに効く」と脚光を浴びている。

しかし、ベータグルカンが注目を集めたのは実は最近の話ではない。 古くは、故事に遡るほどの昔、いわば数千年の有史以来に数限りなく存在する難病からの奇跡の回復の話である。故事または昔話に登場することの多いのは、奇跡の食べ物や不思議なキノコを食べることで難病が回復するのであるが、その殆どがベータグルカンを含む食品を摂取した結果と推察されるのである。

もちろん食べた人間全てが回復したわけではない。 むしろ希少な特例に注目が集中したかもしれない可能性は多いにある。 しかし、それらを差引いても助かる見込みが無い病人が、 回復を果たした事例が存在することは十分注目に値すると言えよう。

今も昔も難病で回復が困難な状況に陥った時に、 体に良さそうなものを当事者の財の許す限りに求めたことは想像に易い。 これらの試行錯誤が数千年積み重なることで難病に対して有効な、効果の有る食品が発見され、 または分類されてきたのだ。 その一つの体系が「中国3千年の歴史」とされる漢方薬であり、 西洋医学での成分探求も手法の違いはあれ、同じ目的に知識の蓄積を求める点では一致していると言えよう。

近年の科学技術がもたらした劇的な変化は、上に述べた知の蓄積の本質が解明されていることである。 これは主に高分子化学、さらにその中の分析技術の進歩に拠るところが大きい。 過去には、効果があることは解っていても、何故効果があるのかは解らず、 異なる食品を比較することも容易ではなかったからである。

西暦2000年を過ぎ21世紀に人類が手にした高分子化学の知識・技術は、太古の奇跡の食品の多くが、キノコに帰結し、ついにその本質がβグルカンであるという結論が導かれた。 さらにはβグルカンがさらに詳細に分類されることまでもが解明されたのである。 このことによって、キノコに偏っていた難病(主に癌)の治療用サプリメントの市場を劇的に変貌させることになった。 いかに質の良いβグルカンを、いかに効率よく、いかに安く摂取するかに焦点が絞られ、 それらを明確に比較できるようになったのである。

ベータグルカンはまさに近年の科学技術の進歩と供に、癌治療に不可欠なサプリメント(健康食品)の成分となりつつある。

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